続!イジワル王子とお姫様
「えぇーと……」


それって、キスのお誘い!?


うわぁ……緊張するっ。


ナツキくんは指に髪を絡め、優しい瞳でジッと私を見つめている。


「……早く」


早くって言われてもぉ~!!


ヤバい、ヤバすぎるんですけど……その、見つめ方……。


あぁ、ダメ。どうにかなっちゃいそうだよ。


私だってこのままナツキくんを見つめていたいけど、


ずっとこの状態が続いたら……緊張で気絶しちゃうかもぉ。それは、ヤダ。


これからなにが起きるのかドキドキしながら……


思い切って、ギュッ! と、瞳を閉じた。


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