続!イジワル王子とお姫様
瞳を閉じたナツキくんが、ゆっくりと私との距離を縮めている。


ウッソ、ホントにキスだったぁ~!?


「ひゃっ……」


唇が触れそうになって、思わず声を出してしまった。


そしたら、ナツキくんも目を開けて、自分の唇を少し噛んだ。


「オイ、……目ぇ開けんなよ」


うわ、やっちゃった!?


「ごっ……ごめんなさぁい。だってぇ……するなら、するって……」


「……いや、雰囲気でわかんだろ?」


そりゃ、髪触られて、優しい瞳で見つめられてぇ。


ドキドキしたし、もしかしてとは思ったけど。


けーどー!


ナツキくん、いつもからかうからぁ。


どっちかわかんないもん!









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