続!イジワル王子とお姫様
コーヒーカップを手に取り、熱いコーヒーを口に含む。


「オレもコーヒー大好き。じゃ、将来桃香がオレに毎朝コーヒーいれてくれたりすんのかな」


――ゴクッ!


いきなりのナツキくんの不意打ちに、喉もとを熱いコーヒーが一気に流れる。


「熱~いっ!」


慌ててカップをお皿に戻すと、カチャン! という音が、辺りに響きわたった。


それを見て、ナツキくんは苦笑してる。


「……大丈夫かぁ? 桃香、慌てすぎ。見てわかんだろ、コレ熱いって」


「わ……わかってたよ。でもナツキくんがそんなコト言うなんて、わかんないしぃ。あ~、びっくりしたぁ……」


コーヒーの熱さで、喉はヒリヒリ、顔はポッポしてくる。


< 21 / 393 >

この作品をシェア

pagetop