続!イジワル王子とお姫様
ほ……欲しいっ!


無言でガシッとナツキくんの手を握ると、ナツキくんはフフッと笑った。


「じゃ、ボタン外すな」


えっ!?


ナツキくんは、第2ボタンまで開けていた私のシャツの第3ボタンに手をかける。


「脱がせるのっ?」


「いや……1個だけな。じゃナイと、見えるけど……」


そっか。


夏服はいつも第2ボタンまで空けてるし、あんまり上の方だと見えちゃうもんね。


下の方なら服で隠せるし、見えなっ……。


「ナツキくーんっ!」


「ん?」





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