続!イジワル王子とお姫様
――ズシャッ。


ナツキくん、見事な早ワザで、ベッドへとダイブ。


私は、開いた胸もとを隠すように、膝を抱えその場に座ったまま動かなかった。


お母さん、何食わぬ顔で登場。


カチャッと部屋の扉を開けると、ニッコリと微笑む。


「ナツキ、帰る時は桃香ちゃんを送ってあげるのよ? お母さん今から買い物行ってくるから」


「……おー」


ナツキくん、思いっきり不機嫌そーな声出してる。


「じゃ、桃香ちゃん。またいつでも来てね」


そう言ってナツキくんのお母さんは、部屋を出ていった。


扉が閉まるのを確認してから、ナツキくんは「あ~……」って死にそうな声あげてる。







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