続!イジワル王子とお姫様
お母さんが来てくれて、助かったような、残念なような……。


ううん、これでよかったんだよねぇ。


「あ~、最悪。なにやってんだろ、オレ」


ナツキくんはベッドに仰向けに寝ると、手で顔を覆い脚を組んでしばらく静止。


……あれ。


固まっちゃった。


「そろそろ……帰ろっかなぁ。アハハ」


なんだか気まずいし、ココは早めに帰るのが一番かと。


「……だよな。送ってく」


ナツキくん、のっそりと起きあがると、寝ころがって乱れた髪の毛を両手で軽くはらう。


「ううん、いいよぉ」


「いや、送って行きたいし……」


ナツキくんはベッドからおりて、しゃがんでいる私の手を引っぱり、立たせてくれた。



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