続!イジワル王子とお姫様
教室で、友達と喋ってる杏の近くに座ると、杏が不思議そうに私を見てきた。


「ナツキくん学園祭の準備するから、今日はムリみたい」


「そうなんだ? あ、学園祭のコトやっと聞いたんだ。

ナツキくんから誘うから、言うなって言われてたんだよね」


「うん。でもね、ナツキくんイベントの手伝いとかで、なにかと忙しいから、

一緒に回れないって言われちゃった。当日、杏と一緒にいたいんだけど……いいかなぁ」


「もちろん! 銃士くんと3人でまわろーよ」


「杏、ゴメンね。私、邪魔じゃない?」


「なに遠慮してんの? 桃香が遠慮するなら、銃士くんとは行かないよ。ねっ?」


そう言って杏は、ニコッと笑った。


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