続!イジワル王子とお姫様
「杏、ありがとう~」


ギュッと抱きつくと、杏も抱きしめ返してくれる。


「ナツキくん、ライブ出るんだってね。楽しみでしょ」


「うん……。人気出そうだからイヤなんだけどね」


「アハハ、なにを今さら。ナツキくんが注目浴びてるのは、今に始まったコトじゃナイじゃん。

彼女は桃香なんだよ、ヨユー、ヨユ~」


杏までナツキくんみたいなコト言ってるしぃ……。


「ライブかぁー……。どんな感じで練習してるんだろね」


「気になるなら……。ねっ、今から偵察に行かない?」


へっ?


杏の提案に、周りにいた友達もキャアキャア言いだす。


行くって……、


男子校に?


部外者の私たちが


そんなに簡単に、入れるのかな。


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