続!イジワル王子とお姫様
「ふたりで1本だからな? 全部飲むなよっ」


ナツキくんはそう言うと、ベースのベルトを肩にかけ、楽器を弾く準備をしていた。


うわぁ……。どうしよう。


泣きそうだよ。


蝶野さんは、ナツキくんが買ったのと同じペットボトルを手にしているけど、


私が今ナツキくんからもらったのとは、


全く価値の違うモノ。


……ナツキくん、そういうのわかってて、


私が1本買い忘れててもなにも言わなかったんだ?


うぅっ!


泣いてもいいですか?



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