続!イジワル王子とお姫様
「え……写真?」


中に見えたのは、いくつかの写真の束だった。


「そう。ナツキのクラス、【黒歴史】って催しやるんですって」


「黒歴史? なんですか? ソレ」


「自分の過去の失敗を暴露して、パソコンで印刷したり、ボードに貼ったり、工作したり……なにかそんなコト言ってたわ」


「で、ナツキくんは……写真を?」


「そう。コレね、かわいいでしょ」


そう言って、お母さんが取り出した1枚には……。


「ブッ……ククッ……」


いや、ダメ。笑っちゃ、ダメだよ。でも、おかし~いっ!


「あら、ガマンしなくていいのよ? ナツキらしくないでしょ」


お母さんは私を見て、いつものナツキくんのように、ニヤッと笑っていた。





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