続!イジワル王子とお姫様
いいなぁ~。一緒に過ごせて。


私もナツキくんと一緒に行動したいよ。


ふぅ。


また、ため息がもれた。


「あ、ゴメン。私たち考えナシで……」


杏がハッとして謝ってくる。


「えぇっ、そうじゃナイよ? ちょっと食べすぎて苦しい~。お腹いっぱい」


とっさに言い訳。杏に余計な心配かけられないしね。タダでさえ、おジャマしてるんだから。


「だったらいいけど。ね、銃士くん。タコ焼きも食べたいな~。買ってきてよ!」


「えぇっ、マジ? まだ食う!? ったくしょうがねぇな~」


銃士くんはダルそうに立ちあがると、ポケットの中から小銭を出し、ジャラジャラと数えてる。


「私、行ってくる!」


「えっ!?」



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