続!イジワル王子とお姫様
どっ、どどどどどうしようっ!


「私っ、友達と来てるんで……困ります」


列を抜けようとしたら、そのグループの中にいた男の子にグッと腕を掴まれた。


「えー、じゃぁ友達も紹介して! 一緒にまわろーぜ。いいよな、オレらヒマだったし」


周りの男のコ、「だなー」とか言ってる。


怖いっ! なんなの、このひとたち。


腕は掴まれ、既に逃げられない体勢に。


「うわ~、目ウルウルでかわいいんだけど。どこの学校? え……と何年?」


うぅっ、イヤだぁ。……泣きそう。


プルプルと横に首を振ってると。


「あ、ゴメン。そのコ、オレの友達だからー」


って言って、私と男の子たちの間に、割ってはいってくる人物がいた。


あれ……。




< 315 / 393 >

この作品をシェア

pagetop