続！イジワル王子とお姫様

「…………」


「……ゴメ～ン。オレの、せい」


ナツキくんや蝶野さんが行ったあと、伊勢谷くんは私の横でずっと慰めてくれていた。


「ううん、伊勢谷くんのせいじゃナイよ。私がナツキくんの言うコト守らなかったらだよ」


「イヤイヤ、だって男と喋るなとか、ムリじゃん。

桃香ちゃんかわいーし、オトコがほっとかナイよ？」


「……お世辞ばっか言うー。そんなんじゃ全然元気出ないよ」


「アハハ、ナツキ先輩やめてオレと付き合おっか？」


「それも面白くな～い！」


「いや、別に面白くしようとして言ってるわけじゃ……。ハァ」


伊勢谷くん、頭を垂れてため息ひとつ。