続!イジワル王子とお姫様
ナツキくんは『賞にはこだわらない』って言ってたね。


それでも、才能あるひとなら……なにを撮っても、ひとの目に留まるなにかが撮れるような気がするんだ。


ナツキくんが蝶野さんを素敵に撮って、もし校内に展示されるんなら、


私だってナツキくんの校内に、堂々と貼りだして欲しいって思ったの。


もう……


ハズかしいからとか、


ナツキくんの彼女にふさわしくナイだとか、


そんなコトに負けたりしないんだ。


だってナツキくんの彼女は、私なんだもん。


ナツキくんは、私と付き合ってるコトを友達に隠そうとしないし、


学校の行き帰りでも、堂々と手をつなごうとしてくれる。


いつも……避けてたのは、私の方なんだよね。


そういう所で、実はナツキくんを不安にしていたのかもしれない、って思ったんだ。


だから今回は、ナツキくんが逆にハズかしいって思っちゃうほど、


「ナツキくんの彼女は私です!」って、自己アピールしちゃうから!



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