続!イジワル王子とお姫様
――バシッ!


気付いた時には、蝶野さんに思いっきり頬をひっぱたかれていた。


「バカッ! ホントあんた最悪なオンナね……。ナツキくんが大変っ!」


蝶野さんは血相を変えて、急いでステージへとおりていく。


私も行きたいのに……自分がしてしまったコトが恐ろしすぎて、動けないよ。


私の手から離れたデジカメが、


ナツキくんめがけて落ちていったの。


ナツキくんにスポットライトが当たっていたから……


物体が落ちてくるのが見えなかったみたいで、


ナツキくんはそれを避けるコトなく、


鈍い音だけが聞こえた。


そして、その場に崩れおちてしまったんだ。


どうしよう……


とんでもないコト、しちゃった。








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