続!イジワル王子とお姫様
「うぅっ……。ナツキく……ん」


どうしよう、もし……


万が一のコトがあったら。





涙がボロボロ出てくるのに、立てない自分が情けない。


手すりを覗いて、確認するコトすらできない。


手が震えて、涙でなにも見えないよぉ。





「ドンくさいのも、大概にしろよ?」


「そう……ドジでゴメンなさい。……えっ?」


「コブ、できたんだけど。どーしてくれんの?」


そう言って、私の前でうっとおしそうな顔を見せる、


私の大好きなひと。











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