続!イジワル王子とお姫様
「え……? ナツキくんが……生きてる?」


「オイ、ひとを勝手に殺すなよ」


ナツキくんはフッと笑うと私の前でしゃがんで、濡れた頬を指で拭ってくれる。


「ナツキくん、おでこ大丈夫……?」


「いや、全然大丈夫じゃねーんだけど?」


「……ゴメンなさいぃ」


ナツキくんのおでこに手を伸ばし、赤く腫れ上がった場所にそっと触れる。


「痛っ。触んなって……。

さーて、どうしようか?」


「へっ?」


ナツキくんは私の手を握り、グッと身体を寄せてくる。





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