続!イジワル王子とお姫様
「そ。次の成績で上げてやるって言い続けられ、2年まで引っ張られたっつの。

結局騙されてさ、答案通り英語の成績はボロボロ」


ナツキくん、ハハッて笑ってる。


「じゃぁ……どうして、蝶野さんを……?」


そしたらナツキくんは、抱きしめてる手を緩め、私の頬に手を伸ばす。


「……蝶野さんに叩かれた所、痛い?」


「うん……」


「オレのせいで、イヤな想いさせてゴメンな。でもな、大丈夫。

蝶野さんがもうオレに寄りつかナイよう、殺虫剤まいといたからな?」


ナツキくんはニッと笑う。


殺虫剤……?


「ココ、オレが治してやる」








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