続!イジワル王子とお姫様
「もうっ。なーんか意外とガンコ」


クスッと笑うと、ナツキくんの顔が目の前に。


「ガンコで結構」


――ドキッ。


そんな優しい瞳で見つめられると、調子狂っちゃう。


今は、素直なんだね。


「ナツキくん……今日、楽器弾いてる所素敵だったぁ。本気で練習してみたら?」


「……は? 楽器とか、別に興味ねぇし。それに、オレあんまこだわりナイから。

なんでも軽くかじって、適当に……」


適当に……かぁ。


ナツキくんのお母さんも言ってたもんね。


『物事に執着しないっていうか、すごーく諦めが早い』って。


それってちょっと


悲しいな……。

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