続!イジワル王子とお姫様
「え、なんでそんな寂しそうな眼ぇしてんだよ」


ナツキくんは不思議そうに私に顔を近付ける。


「それって、女の子にもそうなの?」


「……なに言ってんの?」


「そのうち「桃香面倒くせぇ」とかって言われたら、どうしよう……」


「ハハッ、そーだな。言うかも」


「えぇっ?」


「つーか、こんな面倒くさいオンナ、どこにもいないと思いますけど?」


ナツキくん、私の頬をプニッとつまむ。


「……ヒドぉい。じゃぁ、こだわらなくっていいよ」


「なんで? お前にだけは、こだわりたいんだけど」


――ドキッ!




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