続!イジワル王子とお姫様
「桃香は、ひとのコト、気にしすぎ」

「うん、そーだね」


と言いつつも、杏が気になりまた振り返る。


「あのなぁ。……何度言ったらわかんの?」


「ゴメンっ! そうだよね、こんな私……イヤだよね」


ナツキくんの目がイジワルになってきた。


この調子だと、この場でキスされちゃうかも!


一緒に帰るだけならまだしも、路上チューはまだ慣れない


っていうか、ずっと慣れないし。


それは、もう、勘弁して下さいっ。


へへッと笑うと、ナツキくんはニッと口の端を上げる。


「桃香がイヤっつーか、オレがヤなの!」



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