続!イジワル王子とお姫様
「え?じゃぁ、オレひとりぼっちかよー」


「オイ、銃士しっかりしろって……」


「無責任な事言うのやめてくれよ~、杏ちゃんめっちゃ怖ぇ~」


「オマエの彼女だろ。自分で何とかしろよ。そこまで面倒みきれねぇ。合流してやっただけ、ありがたく思えよな」


肩から銃士の腕を外し、後ろの桃香の元へと歩いて行く。


ちょっと拗ねた感じの桃香がまた可愛い。そんなんコイツには、ぜってー言わねぇけどな。


オレを見上げ、驚きの表情を見せる桃香。


「ナ……ナツキくんっ? あれ、銃士くんと喋ってたんじゃないの?」


「杏、交代」


杏に手を差し出すと、ニッと笑って桃香の腕をオレの手に乗せてくれた。


されるがまま、真っ赤になってオレの手に腕を乗せている桃香。


ヤバ、めっちゃかわいいんスけど。


悟られないよーに、スかした表情に戻る。



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