続!イジワル王子とお姫様
「私……銃士くんが元カノと誕生日一緒に過ごすって言うなら、私だって元カレとデートする!

最近またよく電話かかってくるんだ~」


杏は、前にいる銃士にも聞こえるように、少し大きめの声でそう言った。


どっちかっつーと、杏の尻にしかれてるっぽい銃士。杏ちゃんゴメン! って泣きつくかと思いきや。


「杏ちゃん……マジで? 元カレってなんだよ。聞いてねーし。

しかもデートじゃねーって、オレのは! カラオケ行って過ごすだけじゃん」


「カラオケまで行くのー!? 聞いてないよ。学校で会いなさいよ」


「休みの日になんで学校だよ、しかもオレ男子校だっつの!」


ふたりのケンカは止まらない。


かみ付き合って、最後には……。


「もういい! ムカついたから、帰る」


杏、激怒り。


オレらに背中を向け、怒りのオーラを放ち、反対方向に歩き出してしまう。



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