続!イジワル王子とお姫様
途端に、手で口を塞がれた。


もちろん、犯人は……ナツキくん。


うしろから、私の耳元に囁くの。


「……うるせー」


って。


怒られたのに、ナツキくんが私を起こしてくれたことに


ニヤニヤは止まらない。


自分たちの席につき、ナツキくんととなり合わせに座る。


杏たちは、私の前の座席なんだ。


ふたりは、映画が始まる前から……キスシーンを見せてくれた。




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