続!イジワル王子とお姫様
そう思っていたら、


ナツキくんが肘掛けに手を置いた。


私も……置いちゃおっかな。


手、つなぐのは、アリだよね?


ドキドキしながら、ナツキくんの方へ手を伸ばす。


「あ、そーだ。桃香、このあとさ……」


ドッキーン!


突然ナツキくんに話しかけられ、イタズラを見つかった子供みたいな気分になる。


慌てて、伸ばした手を引っこめた。


「なに? ナツキくん」



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