音を奏でるとき


しばらくして、椎夏と弘人がパンパンに膨らんだビニール袋を持って帰ってきた。



「あ!拓実くん来た!」

「…そりゃ来るよ」



「椎夏ちゃんずーっと拓実の心配してたんだよー」

「そんなっ」




「なに?惚れた?」

みんながニヤニヤしながら椎夏を見る。





「ちっがーうっ!!」
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