恋物語

友達以下

時は過ぎて私たちは2年生になっていた。
私はまたかなでと同じクラスだったけどあんずとたくみは違うクラスになっちゃった。
あんずとはクラスとなりだし一緒に帰ったりしてるけどたくみは階違うし、クラスまったく違うからしゃべることがあまりなくなった。
ていうかない。
目の前を通ってもなにもなし。
友達どころか友達以下…
まあメールはたまにするけど。

来月から学校祭、私たちの学校は自分のクラスで何かやるっていうのはなく1日目に合唱祭、2日目に体育祭をやっておしまい。
今は伴奏やら指揮やらを決めてる途中。
「ありすお願い」
そういって私の前で手をあわせてお願いするうちのクラスの学級委員みかちん。
たしかに小さい頃からピアノはやってるけど。
だいたいかなでが「ありすピアノ弾けるよ~」とか余計なこと言わなかったらこんなことには…
結局無理やり伴奏をやらされるはめになった。
放課後になってかなでがこっちにくる。
「まあがんばってくださいよ、みやざきさん」
むかつく~かなでのせいで無駄な仕事が増えたんですけど。
横にいるかなでを軽く殴る。
伴奏やる人は強制的に合唱のリーダーをやることになっている。
「かなでのばか~」
かなでと一緒に廊下に出るとさくらがちょうどあんずと一緒に教室から出てきた。(あんずとさくらは同じクラスなんだよ)
「あり~聞いてよ、うち指揮やることになったんだ」
うれしそうに話すあんず。
あんずめんどくさいこと嫌いなのに。
「めずらしいね、うちは伴奏だよ~どっかの誰かさんのせいで」
そういってかなでをにらむ。

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