恋物語
「すいませんね~てか本当に指揮やるんだ、がんばれよ」
下駄箱少し4人でしゃべってからかなでが行きたいとこがあるらしく2人でいってしまった。

「さくら~だれ?この女」
そういって私たちの前に現れたのは1組のかなこちゃん。
「さくら、私のこと好きなんでしょ?なのにこんな女と…」
いきなり泣き出すかなこちゃん。
さくらはというと何食わぬ顔で自転車置き場へ向かう。
「ねえさくら…きいてるの?ねえってば」
「俺さ、いつあんたのこと好きって言った?」
さくらは「おいで」といって私を自転車の荷台にのせる。
かなこちゃんはというとその場で座り込んでおお泣きしている。
そんなかなこちゃんを無視してさくらは自転車をこぎだす。
その前にかなこちゃん「だれ?この女」とか言ってたから私がさくらと双子だってこと知らないのかな?
まあ顔若干似てないしな~。

「あの女自信過剰すぎるんだよ、本当迷惑」
家についてそのままさくらの部屋にむかう。
「そんなにかわいくないのにな」
下からもってきたお菓子を食べながらぐちる。

チャララ~
-新着メール1通-
知らないアドレスからだ。
[ばか、人の男とってんじゃねえよ]
たぶんかなこちゃんからだ。
あきらかに私のことをさくらの女だと思ってる。
実際双子なんですね、これが。笑
おもしろくなってきた。
こうなったらとことんさくらの女だと思わせちゃえ。
売られた喧嘩をかわないわけにはいかない。

[さくらはありすの(^・^)かなこちゃんにはわたさない☆]

にやにやしながらメールをしている私に対してさくらは不審者を見るような目で見てくる。
「ありす大丈夫?まあとりあえず…」
 
ガチャ



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