恋物語

アドレスも交換してかいとがいることにも慣れてきた1時間後。
あの笑顔、八重歯があったら…
八重歯？八重歯と言えば…
「たくみ‼」
いきなり叫んだ私にびっくりして振り向く3人。
「いきなりどおしたんだよ、たくみが何？」
かなでがジュースを机においてこっちをむく。
「いや～なんかかいとのことさっきから誰かに似てると思ってたんだよね…」
かいとがこっちをむく。
「あたり～たくみと俺はいとこ同士なんだよね、親父が双子でさ」
たくみとかいとのお父さん双子なんだ～。
「親が双子だから俺らすごく似ててさ、おれに八重歯つけたらたくみみたいになっちゃう」
それからたくみのことをたくさん聞いて。
現在午後10時。
もお帰らなきゃ。
「あん～かなで～もう帰るわ」
そういって持ってきたものを整理する。
「そんじゃあ俺送ってくよ」
かいとも一緒に用意をする。

「おじゃましました～」

玄関をでしゃべりながら私の家を目指す。
私の家の近くにある公園が見えたときかいとが「ちょっとい？」といって2人で公園入る。
2人でブランコにのっているといきなりかいとが話し出した。
「俺さ、実はありすのこと前から知ってたんだ」
そういってまた少しの沈黙。
静かな雰囲気に耐え切れなくなった私はたばこを取り出して火をつける。
「俺高校の入学式でみつけたんだありすのこと、金髪でひときわめだっててさ、隣にも金髪の女の子と茶髪の男の子いてよくみたらかなでとあんちゃんでもう一人の金髪の子みたら知らん人で…目くりくりして色白でたまに見える八重歯はすごくかわいくてさ、一目ぼれしちゃったおれがいてさ、けどあの日からそのこ学校きてないとか言うしさ、ちょっとしてやっと学校来たとおもったらたくみとめっちゃ仲良しでさ…正直おにあいだと思った…なんか何言ってるかわかんないけどとにかく好きなんだ、ありすのこと」
そういってどっかいってしまった。