恋物語
今好きっていったよね。
たくみにそっくりなかいとが…

かいとが帰ってきて温かい飲み物をくれた。
「うち…」といいかけると
「わかってる、たくみのこと好きなんだろ?けど俺たくみに負けないようにがんばるから、ありすと知り合えたことだしな…じゃ」
そう言ってかいとは帰ってきた。

お風呂から上がってさくらの部屋に行く。
「はあ~うちってたくみのこと好きなんかな…」
さくらのベットに倒れこむ。
「好きなんじゃないの?俺ずっと好きだと思ってた」
勉強をやめてベットの横に座る。
てか好き?私がたくみのこと?
ないない。
「ないよ~だってたくみは…友達だもん」
鳴ってもない携帯を開く。
「まあそれは自分が気付かなきゃな」
そう言い残してお風呂に入りに行ってしまった。

私たくみのこと好きなのかな?
けどたくみとは友達だし…
ああ~もうわけわかんない。

「ありす起きろ~初詣行くぞ」
今日は元旦。
たくみへの気持ちに気付かないまま年は明けてしまった。
下におりて机においてあるパンをたべる。
「今日美咲ちゃん二日酔いで起き上がれんから2人で初詣言ってこいだって」
美咲ちゃん昨日めちゃくちゃ飲んでたからな。
用意をして家をでる。

「さっみぃ~てかなんでこんな人多いんだよ」
となりでぶつぶつ言っているさくら。
そりゃ今日元旦だしね。
しょうがないっちゃあしょうがない。
「さくら彼女とこなくてよかったの?」
さくらもてるからな~双子の妹としてこんな兄がいるのは鼻が高い。
「なんか一緒に行こうって言われたけどありすと行くからって断った」
いやいや、断っちゃだめでしょ。
さくらってたまに無神経なこと言うんだよね。

ガランガラン
お賽銭箱にお金を投げる。
なにお願いしようかな?
となりのさくらはすでに手を合わせてお願いしている様子。
ん~…
結局迷って「彼氏ができますように」とどうでもいいお願いをしちゃった。
お守りもかって屋台をぐるぐるしていると大揮たちの親子にあった。
「よう、さくらありす。兄弟でなかよしだな、美咲ちゃんは?」
てにもっているりんごあめを食べながら近寄ってきた。
だいきって意外とおこちゃまなんだよね。

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