恋物語
「美咲ちゃん昨日飲みすぎてダウン。てかめずらしくらむちも一緒じゃん」
らむは人ごみが嫌いで初詣などはあまりこない。
「まあ一応今年受験生だしね、神頼みしなきゃね」
「余裕ぶっこいてるけどらむはっきり言って今の成績じゃ大揮と同じとこいけないんだよ、大揮は学校祭終わった頃からやり始めてたのにね…」
だいきの母まさこちゃんは本気で心配している様子。
私も美咲ちゃんに心配したりしてもらいたくてレベルの高いあの学校を受けたんだけど、勉強ができた私は楽勝と周りの先生たちにいわれていたので心配どころか逆に安心させてたからな。なにげにらむちがうらやましかったりする。
だいきたち親子と別れて家に帰る途中にあんずとかなでに会った。
「あり~あけおめっっことよろだねえ」
かれかので初詣なんてうらやましい。
「あけおめっっ」

家について美咲ちゃんのために買ってきた綿菓子を届けに行く。
「美咲ちゃん~綿菓子買ってきたよ、ここおいとくから」
反応なし。
相当重症だな。

部屋について携帯を見るとメールが4件来ていた。
まわりがうるさくてメールに気付かなかったんだ~。

[あけおめ(^^ゞ今年もよろしくな 拓海]
[あけましておめでとう☆今年はたくみに勝てるようにがんばるから(^^♪ 海翔]
[おけおめ~ッッ☆彡今年もよろしくね(^_-)-☆あり大好きッ  杏子]
[おけおめ 3年間同くらだったら奇跡だな(笑) 奏]

よくこのメールがきた時間を見ると12時近く。
夜中なってたのに気付かなかったんだ。
2時くらいまで起きてたのに。

ガチャ
「ありす~数学教えて」
さくらが問題集を持って私の部屋に来た。
「いいけどさくらがとけない問題うちにもとけないよ」
問題をみると簡単な問題。
「これわかんないの?めっちゃ簡単じゃん」
そういって問題をとく。
「これがこうなって、こうなるの…」

「すげえ、さすがありす頭いいな」
問題がとけたさくらはさっさと自分の部屋に戻っていく。

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