恋物語

友達

あの日から遅刻したりさぼることはたまにあるけど毎日学校に行くようになった私。学校に行くようになってから1ヶ月がたったある日、クラスに友達も出来て学校が楽しくなってきた今日この頃。夏休みが近くなってきたある日…

「ああ~もうすぐ夏休みなのに彼氏がいないなんて~」
今は体育の授業。体育の先生が適当のため現在仲良しの女子と恋バナ中。
「いいよね、あんずはかなでくんいるから」
あんずは全然よくないよ~とか言ってるけど顔はにやけている。そうだよね、もうすぐ夏休みなのに彼氏いないなんてさみしすぎる。中学までは次から次へと彼氏がいたのに高校に入ってからぱったりできなくなった。告白はされるけどぴんとくる人がなかなかいなくて…そんなことを1人考えていると1人の女の子が話し始めた。
「あのさ…ぶっちゃけて言うけど、私たくみ好きなんだ」
そういってたくみのことが好きと告白したのは、樋口理子。りこは背が高くてお姉さん的存在。

たくみが好き…。

なんか胸が痛くなった。まだそのときは気付かなかった、それが恋だって。

りこの告白を聞いてからぼーっとしっぱなしの私。
「ありすどおしたの?元気ないよ」
心配してくれるたくみ。私は元気を装って
「大丈夫だよ」
と返す。次の時間は1人で屋上に行く。

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