恋物語
「そうなんだ…」
自分の席について帰りの支度をする。
「ありす大丈夫?さっきからおかしいよ?」
「ちょっと眠いだけだよ、大丈夫」

りこがたくみに告白したのは翌日。結果は×。なんかたくみには好きな人がいるらしい。りこじゃだめなんだ。なんかほっとしたようないろんな気持ちが入り混じって複雑な気持ち。

夏休みに入ってからは私、あんず、奏、たくみの4人で遊ぶことが多かった。今日はあんずの家に行く予定になっている。夏休みに入って暗く染めた髪、地毛が金に近いため茶髪に憧れていた私。どうやら父がハーフだったらしく、それを受け継いでいるみたい。
久しぶりに髪をコテでまく。化粧をして家を出るとたくみが家の前の公園にいた。
「たくみ~」
手をふりながらたくみのところに行く。
「ごめんね、遅くなって」
「大丈夫だよ、いつものことだし」
そのままあんずの家にむかう。

うちからあんずの家までは徒歩10分。結構近いのですぐについた。




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