恋物語
「たくみおはよ~」
たくみは急いできたのかいつも丁寧にセットされている髪はぐちゃぐちゃだ。
「はよ、寝坊しちゃってさ~」
そういいながらさりげなく荷物を持ってくれる。

奏の家についてすぐ買出しを頼まれた私とあんず。
あんずは「なんで女が買いだしいかないかんの」とぶつぶついっている。
近くのコンビニについてお菓子を買った。
私はチョコ好きだからチョコ買おっと。
支払いを済ませて奏の家へむかう。

チャララ~
同じクラスの佐藤亜美からメールだ。
あみからメールなんてめずらしいな、なんだろう?
[いきなりなんだけどありすに話したいことあるんだ、今から電話してもいい?]
話したいこと?なんだろうな?

「あん~ちょっと用事できたでさき帰って、ごめんね」
「わかったよ」
あんずと別れて公園のベンチに座る。
[大丈夫だよ☆]
返事を返してすぐ最近人気の曲がなる。私の携帯だ。
「もしもし?」
「も…もっしもーし?ごめん、電波悪くって」
あみはいつもと変わらずしゃべる。
「大丈夫、話しってなんだったー?」
すこし間があく。そんなに言いにくいことなのかな?
「ん~あのね、うちありすのこと信じてるから言うけどさ~…うちたくみ好きなんだ」
そういって笑うあみ。
まただ。たくみはもてる。
身長は低いけど顔も整っているし、告白されることはたびたびあった。
たくみ自身も「彼女ほし~」といていたけど…
「ありす聞いてる?」
あみの言葉で我にかえる。
「聞いてるよ、そおなんだ~」



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