★逆恋☆
何をされているのか分かって
あたしは涼くんを押そうとした。










だけど無理だった。












涼くんの力の方が強かった。



左手であたしの両肩をぐるりと抱いて


器用に右手一本でピンを抜く。













キン…




キン…









と無機質な音をたてて
ピンが落ちていく。

















「やっ……だ…」








暴れてもびくともしない。

















あたしの抵抗は全く意味がなく







最後の一本が抜かれた。




















バサッと髪が落ちる。




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