★逆恋☆
少しの沈黙の後







今度は





涼くんはあたしの肩を抱いて下からあたしの顔を見上げた。
























「俺のせいじゃないの…?」





「…うん」





「……本当に?」





「……うん…」













「………よかった…」













優しい声と
安堵したような優しい笑顔を浮かべた涼くん。

















今まで見たことがない涼くんに









あたしの鼓動は




トクン…

トクン…




と鳴った。












さっきまではうるさいとすら思っていた鼓動は





今では








全てが心地よかった。



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