★逆恋☆
寝ている先輩の前髪が風で揺れる。








もうすぐ5月。




風はもう初夏の香りを運んでいた。












爽やかな風の中であたしは思う。
















どうして


浩二先輩は






あたしの事を手伝ってくれるんだろう。


















嫌なわけじゃない。



むしろあたしは先輩と一緒に居れてうれしい。



それが何でかは分からないけど。





















先輩………。


なんで…………?
















ただひとつの疑問を抱きながら





いつの間にか













あたしは



先輩の髪に触れていた。




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