★逆恋☆

★the end of☆

あれからもうどれくらい経ったのかな。

外の空気はすでに涼しさを増してきていた。





「......真衣?」


すでに文化祭も終わって、落ち葉が散らばり始めた空を
あたしは窓から眺めていた。


半年ってなんて早いんだろう。




「...真ー衣??」






こうやって1年も安易に過ぎていくのかな。




「…真衣ってば!」










「へ?」




紫乃に呼ばれるのに気づくまで、あたしは無意識に窓を眺めていた。





あまり怒ることのない紫乃が珍しく少し怒った口調で私を覚醒させた。






「どうしたの?そんなにボーっとして。」

怒りはすぐ収まったのか、何か心配するような口調で尋ねてきた。













「何か悩み事?」





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