★逆恋☆
そんな事を思いながら
私はベランダの手すりに両腕を置いて、景色を眺める。


あの日とはうって変わって、秋の風が身を包む。
冬がもう近い。






私たちももう3年生。



高校受験まであともう少しといったこの時期。
進路を決めなければならない。





「...真衣はさ、どこ高にいくつもりなの?」



そんな私の気持ちを汲み取ったかのように
紫乃が尋ねてきた。




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