★逆恋☆
厚底のローファーを一歩出す度に


周りから視線が集まる。





10歩ほど歩くと
今度は囁きが聞こえてくる。










次第にそれは大きくなって




あたしを包んでゆく。









校門が見え始めると同時に


人だかりも見え始める。












いつものことなのに
まだあたしは慣れない。







はぁっと小さく息を吐き出して



学校の敷居を跨いだ。

























――跨いだ瞬間





周りの生徒達

というかほとんど女子生徒から


黄色い声が浴びせられた。



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