手を繋いで…
チンピラなオジサンは
美奈子の身体を
まさぐり始めた。


そこには 素の美奈子が
目を開けたまま
仰向けになっていた。

オジサンは 美奈子の身体をもて遊ぶと 満足げに
言った…

『思ってた通りの女やな』

………………。

美奈子は ひとつだけ
オジサンに聞いてみた。

『何で チンピラになったん?』

『 幼い頃からの環境かな。』

そう言って オジサンは寂しそうな 目をした。

『それは 言い訳やん。』
『そうかもしれんな』

『若僧に 息巻いて 自分の女 寝とられたからって恐喝しに来て アンタ 情けない思わんの?』

『美奈子チャン 恐喝やなんて …』
『恐喝のなにものでもないやん。 恐喝しに来てんやろ? こんだけ言われて 腹立つやろ?』

『美奈子チャン 俺の女になってくれや』


またや…………。
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