手を繋いで…
『ゴメン・・・』
『 ・・・・・・・・。』

先輩が 謝ってきた。

美奈子の心の中には
復讐の二文字しか
なかった。

『なぁ 先輩 あのチンピラ
塀の中 ほりこむで。
やないとな うちが 嫌な 思いして あいつに ヤラレタ 意味なくなるやろ。
泣き寝入りは絶対せんで 。なめたらアカンいうこと を 教えたるしな。』

『美奈チャン・・・そんなこと出来るんか? 後々 怖いんやないか?』

『 これから うちが言う通りに あのチンピラと 接してや。 先輩にも 芝居してもらわんとな・・・先輩も一応 男やろ? 』


それから 美奈子の作戦が始まった。


うちは何してるんやろ・・
こんな姿 浩二クンにも
まして 真にも 見せられへん。


その日から 浩二クンに会うこともやめ 連絡も絶った。



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