手を繋いで…
美奈子は あたりを見渡した。

神様…真がいてますよぅに
普段 神様なんて信じてない美奈子なのに
都合のえぇ時だけ
お願いする


深呼吸して 落ち着かせ
もう一度 車両内を
見渡した。


 おったぁ…


『よっ!元気やったか?長いこと 顔見せれんで 悪かったな』

真って…………
ヤッパリ 自意識過剰男?


『俺にもいろいろ あってな…バタバタしててん。美奈子に会いたかったで』

まだ うち 彼女ちゃうし、何で いつも 自信満々なんやろ

今日の賭け 第一段階クリアしたけど 次 やめよかな………

ケド 真の笑った顔を見てたら ホッとする自分がいてる…

電車着いたら
知恵にも側いてもろて
きちんと伝えよう
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