手を繋いで…

嘘つき

待たせて悪いと言いながら 変わらない笑顔を見せる 真…

さっ 行こうて
美奈子の手を握り
少し先を歩く真…

『どこ行くん?』

『俺んち』

母ちゃんいてるやん…

母ちゃんに合わす顔
うちにはないよ…
どんな顔して会えばいい?

『母ちゃんの顔 みれへん…』

『気にするな…オカン 美奈子こと スッゲェ気に入ってたで あの時 俺 メッサ 怒られてん』

『怒られたん?』

『アンタに理由があるからや!美奈子チャン それに気付いて 何も言わんと 去っていったんや!後悔先に立たずや!よう覚えとき このドアホってな』

『そうなんや…』

大丈夫 喜ぶからと 説得され 真んちに行くことをオッケーした
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