手を繋いで…
『美奈子…俺の事 愛してる?』

いきなり 普段 そういうこと聞かない真が 聞いてきた。

『愛してるよ……真…
抱いてくれる?今』


『いっぱい 愛して…』


心も身体も 真だけのものになりたい…


美奈子は 初めて
真に抱かれた…
愛してる人に…

心があるセックス…を
初めて経験したんや。


ひとつになった時…
美奈子は涙零れて

ごめんね…うち 処女やない…て 真にいうてん。


真 わかってたんや。
別れてた間の美奈子のこと全部知ってたんや。


『もう 何も言わなくていい… そうさせたのも俺やから』


大きな大きな 愛で
包みこんでくれてんや。


メチャメチャ幸せやった。
女に生まれてよかったって初めて思った瞬間やった。
辛かったことも いっぱい泣いたことも 全部全部
帳消しになった。

メチャメチャ幸せやった。
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