手を繋いで…
新しい恋

恋ナンテでけへん

浩二クン…

あれから 毎週 美奈子のバイト先に飲みに来ていた。

ノラリクラリと かわす美奈子。

好きとか嫌いとかやなくて一生懸命さに ほだされてた。


『うちみたいな女に そんなに必死になることないねんで。中身わかったら 呆れるよ。外見も とりわけベッピンちゃうし…浩二クンには もっとええ人おるから うちにはかまわんとき』


ッて 来る度に いうてた。

新しい恋がしたい
学生らしい普通のキャピキャピな恋がしたい…

そうおもう美奈子やったけど どうも 素直に飛び込むことは出来なかった。

あゆみの彼やったとか
自分が奪った形になった始まりとか そういうことは抜きにしても
美奈子は浩二クンに飛び込むこと出来なかった。


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