手を繋いで…
『何 怒ってるねん。』

『怒ってなんかない。』

『美奈子…帰ってこんのか?』

今 そんな話してるんやないやん…

都合悪くなったから
話切り替えた?

また ムカツイてきた。

『帰らんよ。帰っても
ええことあらへんし、こっち楽しいし』

『そっかぁ。俺は美奈子に逢いたいねんけどな』

『逢いたけりゃ 真が来ればいいやん。仕事休んで 嫁 ほったらかしにして くりゃいいやん。相手するし。』


憎まれ口がついて出てくるねん。

何言ってんだろ?…


『ダボッ!』

真が電話口で怒鳴った。

『はぁ?どっちがアホやねん。わかったよな口きくなや。』

喧嘩に進展していった。

『わかってないんは 美奈子やろが!』

『そのまま その言葉 真に返すわ。うち決めたから。』


『好きにせぇや!』

電話が切れた。



浩二クンに抱かれてやる。



真は 嫁 抱いてりゃ
ええねん。



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