おまけの…どスケベ
「太一くぅ~ん」

隣りの席からニュッと顔を覗かせて、不気味にニヤつきながら俺に声をかける島田。


「何やねんお前は…キモいわ。」


眉間にシワが寄る。

「なあなあ、昨日どうだった?
貫通式した?それとも、工事悪天候の為延期?」


「なんや…そんな事かいな。」


「そんな事が気になるお年頃なんだよ、俺は。」


「あほぅ。」


でも、喋りたくて仕方ない俺。


ホンマは電話帳の「あ」行から順番に電話して報告してやりたい気分や。


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