約束 〜promise〜
満足そうに笑って、またキスと愛撫が始まった。
だんだん意識が朦朧としてきて、夢を見ているような気分に陥る。
ふわふわと雲みたいなところにいるみたいに、体が浮く。
そして、体に電気が流れたみたいになって、また現実に引き戻される。
「ゃあっ!…こう、たさんっ、だめ…」
「香苗っ、」
「おかしく、なっちゃうよ…っ」
「香苗、っ、愛してるよ…」
脳にゆっくりとこだまする若井さんの声に反応するあたし。
いっそうあたしたちの距離が縮まったのを感じると、あたしはすぐに意識を手放した。