約束 〜promise〜

「ありがとー若井さん!久しぶりデートだあ!」

「何だよ〜バレたし!」

「んふふ、いーじゃん!」

「やだよ、だせーもん!」






こうやってあたしのことを想ってくれてるのがわかると、嬉しい。























「ちょっと、若井さん!」

「ん、あ…」






あれからお酒の種類を変えながら何時間か過ごして、家に帰ってきたところ。

っていっても、いつもより飲み過ぎて酔っぱらいの若井さんを送りに来たんだけど…






「若井さん、ちゃんとベッドまで行って寝ないと、風邪ひいちゃいますよ?」

「むり、歩けね〜」

「ちょっと、」






ソファーにくたくたと寝転がる若井さん。

あたしは子ども叱るような気分で若井さんを起こす。






「若井さん、おじさん!」






すると、寝ぼけていたと思っていた若井さんに、いきなり腕を掴まれた。






「誰がおじさんだって?」

「ひっ、」






目を開いて、むくむくと体を起こすと、軽々とあたしを肩に担いで寝室まで直行しはじめた。






「やだやだやだ!嘘です!」

「嘘でも、俺をおじさん呼ばわりしたろ。」

「降ろしてください〜」

「ふん、やだね」






あっという間にベッドに転がされてしまった。

抵抗する前に素早くあたしの上に跨がる若井さん。






「やだ…」

「俺がおじさんだと?」

「それは、冗談で…」






虚ろな目に、掠れた声がなんだかセクシーな若井さんに、胸が締め付けられる。






「若井さん、ごめんなさい」

「ん?なに?」

「ごめんなさいってば!」

「ふ〜ん、そういう態度するんだ」

「っん、」






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